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地方へ移住するメリット・デメリットは?気になる費用も確認

将来的に地方に移住して暮らしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ですが「実際に暮らし始めてからのメリットやデメリットがよくイメージできていない」といった方もいるはずです。

そこで、地方への移住を検討している方のために、おさえておきたいメリットとデメリットを紹介します。この記事を読むことによって地方への移住にはどういった魅力があるのか、何に注意しておかなければならないのかなどがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

地方への移住が進んでいる背景

昔に比べると地方への移住は進んでいます。

その背景として挙げられるのが、価値観の変化です。昔は、とにかく立地や利便性などにこだわって生活環境を整えている方が多かったのに対し、近年は暮らしやすさや豊かな生活を重視する方が多くなっています。

内閣府が行った調査によると、地方移住への関心理由として最も多いのは「人口密度が低く自然豊かな環境に魅力を感じたため」でした。

また、新型コロナウイルスの流行を拡大による働き方の変化も大きく関係しています。
「テレワークによって地方でも同様に働けると感じたため」といった理由を挙げた方も多いです。テレワークで働ける環境が整備され、必ずしも毎日の出社を必要としない方が増えました。

地方に移住したとしても変わらず働ける環境ができた方が多く、これも地方への移住が進んでいる背景の一つです。

 

参考:(PDF)内閣府:第5回 新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査[PDF]

地方へ移住する主な理由

 

価値観や働き方の変化といった理由以外にも、地方へ移住する理由はさまざまあります。

例えば、自然が豊富な環境であることに魅力を感じている方は多いようです。自然に囲まれながらのんびり暮らしたい、子どもを自然に触れさせたいといった意見も多く聞こえてきます。

また、地方への移住は買い物や教育、医療といった点で不便さを感じることがありますが、近年は通販やオンラインによってカバーできる部分が増えました。これにより、何十年も昔と比べると不便さを感じにくくなったというのも地方への移住を決断する方が増えている大きな理由です。

それから、移住者が増えたことにより、テレビ番組の特集などで移住者の様子や体験談を耳にする機会が増えました。便利な都会とはまた異なる魅力があることを知り、移住するきっかけになった方も多いようです。

地方へ移住するメリット

地方への移住でさまざまなメリットを感じられます。代表的なメリットは以下の5つです。

家賃・物価の安さ

地方は家賃が安いのが大きな魅力です。都市部は家賃が非常に高く、東京都23区ともなると一人暮らしでも10万円以上の家賃がかかってしまうことがあります。
一方、地方だと家賃や物価が安く、生活費が抑えられるのが大きなメリットです。

人間関係の親密さ

都市部だと隣に住んでいる人の顔もよくわからないといったことがありますが、地方は助け合いながら暮らしているので人付き合いが良好です。
近所の方との交友関係が深まりやすく、新たな発見や出会いにもつながります。

自然の豊かさ

自然の豊かさにひかれて地方への移住を決める方も多いようです。緑を近くに感じられるようなのびのびとした環境で過ごしたい方にぴったりです。
四季の移ろいなども楽しめるでしょう。

子育てがしやすさ

都会と比較すると待機児童が少ないため、保育所・幼稚園を利用しやすいです。また、たくさんのファミリーに移住してもらうため、子育て支援制度を充実させている地方も多いです。

通勤ラッシュなどのストレスの少なさ

都会と比較して地方は人が少ないため、通勤ラッシュなどのストレスがありません。仕事に行くだけ、家に帰るだけで疲れてしまうといった環境にストレスを感じている方は、地方での暮らしが向いているでしょう。

地方へ移住するデメリット

地方には、都会と異なるデメリットがあります。以下の4つのデメリットをよく確認しておきましょう。

賃金の安さ

家賃や物価は安いものの、同様に賃金も安いケースが多いです。地方に移住して家賃・部下が抑えられれば生活に余裕が出ると思っていたものの、賃金が安い関係でそれほど変わらなかったといったケースもありえます。

交通アクセスの不便さ

地方によっては交通アクセスが良好とは言えず、暮らしにくさを感じることがあります。車は必須と考えた方が良いでしょう。
電車などの本数も都会ほど多くありません。そのため、電車などで遠出をする際はきちんと時刻表を確認した上でスケジュールを検討する必要があります。

利便性の低さ

都会よりも人が少ない分、買い物などができるお店も少ないです。欲しいものが近所では手に入らず、遠出しなければならないようなケースもあります。
また、娯楽施設が少ないのもデメリットです。

仕事の選択肢の少なさ

都会と比較すると仕事の選択肢は少ないです。都会では求人が多いので賃金を重視してこだわった職探しも可能ですが、求人数が少ない地方では期待しているような賃金が得られる仕事がなかなか見つからないこともあります。

移住にかかる費用

地方への移住を検討するにあたり、特にお金の問題を心配する方も多いのではないでしょうか。初期費用として、住居にかかる費用や引越し費用がかかります。

また、地方では車が必須であるケースが多いため、現在車を所有していない場合は購入を検討しなければなりません。

日本FP協会では、地方移住に際してかかるお金として以下のような例を挙げています。

夫婦2人と子供1人 夫婦2人
引越し代 12万円 11万円
敷金 9万円 12万円
礼金 4.5万円 6万円
仲介手数料 4.9万円 6.5万円
家賃(1ヶ月分) 4.5万円 6万円
火災保険料 2万円 2万円
自動車購入(諸経費込み) (中古)80万円 保有
その他費用 20万円 30万円
合計 約141万円 約74万円

 

参考:(PDF)日本FP協会:FPが教える!「地方移住」で気になるお金の話[PDF]

 

どちらの場合も住居費用は賃貸住宅として算出しています。

すでに車を持っている場合や引越し代、細かい費用を抑えられたケースでは、初期費用を大幅に安く済ませることも難しくありません。具体的に自分たちの場合はいくらかかるか早い段階で計算しておくことが重要です。

車での生活が必須になると、ガソリン代が増えてしまう可能性もあります。また、古民家などを購入する場合は安く購入できてもリフォームに費用がかかることも多いです。

 

関連記事:移住にかかる費用相場は?できるだけ安く抑えるためのポイントも確認

移住先でおすすめの仕事

地方では、どのような仕事を見つけられるのでしょうか。

豊かな自然を仕事でも堪能したいと考えているのであれば、農業や林業、漁業酪農業などがおすすめです。地方では後継者が見つからず困っている方も多く、歓迎されることも多いです。

地域の方と早く仲良くなりたいと考えているのであれば、地域おこし協力隊も良いでしょう。地域おこし協力隊はその地域に住みながら住民や自治体と一体にさまざまな活動を行います。
地域のPRや、地域活性化のためのイベント企画・開催なども仕事です。1年以上3年以内の期間限定での参加となりますが、年収は270~470万円ほど受け取れます。

古民家などをリフォームして民宿やゲストハウス、カフェなどを経営するのも良いでしょう。

それから、リモートで仕事ができる場合は、企業に勤めるのと同様の条件でプログラマーやWebデザイナーなど、インターネットを通じて行う仕事に就くことも不可能ではありません。現在これらの仕事に就いている場合は、退職することなく継続できる可能性も高いです。

また、地方への移住をきっかけに起業し、その地域ならではの特性を活かしたビジネスに挑戦する方もいます。

地方移住に対する支援制度

国や各自治体では、地方への移住者を増やすためにさまざまな支援制度を用意しています。利用できるものはしっかり活用した方が良いでしょう。

例えば、国が実施している移住支援制度として移住支援金、それから起業支援金があります。
移住支援金は、地域の重要な中小企業などへの就業、または社会的起業をする移住者を支援するための制度です。最大100万円(単身の場合は最大60万円)が支援されます。

起業支援金は、地域に貢献してくれるような事業を支援するためのもので、支援金は最大200万円です。

 

参考:地方創生地方へ移住しよう 地方で起業しよう

 

それから、住宅金融支援機構である「フラット35」でも地方公共団体と地域連携型サービスを提供しており、条件を満たすことにより金利などがお得になります。

 

参考:フラット35:【フラット35】地域連携型

 

他にも、各自治体では空き家を移住希望者に貸し出したり、売却したりする「空き家バンク」制度を用意しています。リフォームが必須の空き家もありますが、中には驚くような低価格で販売されているものも多いです。

また、自治体ではほかにも住宅に関する支援金・補助金があるほか、就労に関する補助金を用意しているところもあります。子育てに関連する支援金・補助金なども多いです。

自分が移住を検討している地域ではどのような支援制度が用意されているか確認してみると良いでしょう。

地方移住に関する不明点はどうする?

移住について調べているとわからないことが出てくる場合があります。こういったケースでは各自治体や支援団体の窓口に相談しましょう。インターネット上で検索するだけではわからないような詳しい情報も手に入ります。

多くの自治体では1人でも多くの移住者にきてもらうためにサポートを用意しているので、活用してみましょう。

地方移住を計画する際の注意点

 

地方移住を計画する際は、慎重に準備が必要です。以下の3つは必ず意識しておきたいポイントといえます。

候補地を訪れる

まずは候補地を絞り、実際に訪れましょう。テレビやインターネットでみるのと、実際に足を運んでみるのとでは、全くイメージが異なることもあります。
実際に暮らし始めてからのことを考えて、駅やスーパーまではどれくらいか、周囲には何があるかなど、暮らしやすさをチェックしましょう。可能であればお試し移住も行ってみてください。

入念に計画する

計画はとにかく入念に行います。わからないことや気になることは情報を収集したり、自治体などに相談したりして解決しておきましょう。
計画にはある程度の時間も必要になるため、急いで移住を決めるのはおすすめできません。

費用やスケジュールにゆとりをもたせる

費用やスケジュールにはゆとりを持ち、何か予想外のトラブルなどがあっても対応できるようにしましょう。厳しい予算・スケジュールで移住してしまうと、思い描いていたような移住生活が送れなくなってしまいます。

兵庫県赤穂郡上郡町の魅力

兵庫県赤穂郡上郡町では、移住者を募集しています。上郡町は、昭和30年3月25日に1町4村が合併することで新上郡町として誕生しました。

上郡町の中心には名水百選で知られる「千種川」が流れており、コシヒカリやじゃがいも、ブドウ、特産品のモロヘイヤなど、多くの農産物がその恩恵を受けています。また、国史跡に指定されている山陽道野磨駅家跡や、平清盛の実の弟である経盛と関連が深い場所など、歴史を感じさせるところが多いです。

町域の大半が山地、丘陵地であることから自然が豊かであり、たくさんの自然に囲まれながらのびのびと子育てができます。さらに子育てを支えるために用意されているのが「ファミリーサポートセンター」です。
生後6カ月から小学校6年生までの児童を預かってほしい方が依頼会員、心身ともに健康で援助活動に熱意がある、かつ自宅で児童を預かれる方が提供会員となり、子育てをサポートします。

周辺都市へのアクセスが良好で、インフラ設備が充実しているのも魅力です。移住体験住宅の利用者を募集しているので、ぜひご相談ください。

移住には地方ならではの魅力がいっぱい

いかがだったでしょうか。移住することによるメリットやデメリットについて解決しました。
暮らしにくさを感じる部分はありますが、豊かな自然や都会とはまた違った多くの魅力があります。移住を検討している方はメリット・デメリットの両方を確認しておくと良いでしょう。

特にアクセスが良いか、子育てしやすいかなどは重視したいポイントといえます。上郡町は都市に近いことから通勤や通学に便利です。子育て支援制度も充実しているので、地方への移住を検討している方は、ぜひ一度足をお運びください。

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